先週来、日本全国、特に西日本や九州地方で非常に激しい雨が、それも長く続いています。そうでなくとも新型コロナウイルスの影響がある中、被災された方々には、心からお見舞い申し上げます。
その原因は地球温暖化だとか言われていますが、それはさておき、よくニュースなどで「50年に1度の大雨」なんて言葉をよく聞くようになりました。でも、その割に毎年のように言われているじゃないかと思われている方、いらっしゃいませんか?中には、「1度来たらあと49年来ない」と思っている方も居られるようです。
でもそれは勘違いです。これは、あくまでも過去のデータを統計学的に捉えると50年に1度の頻度で「発生していた」大雨というだけで、50年に1度しか「おきない」という訳ではないのです。
仮に3年連続で発生してもその後147年発生しなければ、長い目で見れば50年に1度という事になります。また、過去のデータはどんどん更新されますから、その頻度も変わっていきます。確率とは過去の事を統計学的に表しているだけで、未来の事を保証するものではないのです。
大事なのは、○○年に1度くらいの「特筆すべき大雨」という事。ですから、毎年のように聞いていても決して言葉に慣らされず、命の危険性を考え、安全を確保するように努めて下さい。
今回の長雨も、どうにか山場は過ぎました。ですが、今週末、再びかなりまとまった雨がまた降ると予想されています。
皆様、どうか決して油断せず、ご安全にお過ごし下さい。