古井戸

古くなった井戸の埋め戻し方

皆さんこんにちは、山西サク井設備です。緊急事態宣言が解除されても、大都市圏では蔓延防止等重点措置が適用され、コロナウイルスとの戦いは依然終りが見えていませんが、お元気にされていらっしゃいますでしょうか。

さて本日は、年度も改まり、引っ越しが多いこの時期には特によくお問い合わせいただきます、使わなくなった井戸の片付け方について、ちょっとお話を。

転居や改装、改築、建て直しなどの際に、使わなくなった井戸をどうすれば良いのか、悩まれるお客様がかなり居られます。ご自身でDIY、或いは建築業者が適当に土やコンクリート等で埋めてしまうという話も聞きますが……

絶対にやめて下さい。

理由は色々とあるのですが、まず、安全面から。

井戸はものにもよりますが、地中を数メートル掘り下げています。その為、地中から湧き出るガスが溜まっている事があり、作業者が酸欠になったり、或いは発火事故を起こす可能性があります。

仮に作業中に問題がなくとも、埋め戻す際にいい加減な処理をすると、少しずつガスが地上へ吹き出し、事故の元になります。また、正しく埋めないと地中の圧力と釣り合わず崩壊する事があります。周囲の土壌を巻き込むだけでなく、もし埋めた上に建築物等を置いていると、大変な事故に繋がりかねません。

次に、地下水の面について。

井戸は、地下の水脈に繋がる縦穴です。そこを安易に埋めると、地下水の水脈を止めたり、歪めたりします。特に深く複数の帯水層にまたがっている井戸の場合、そこが繋がったまま埋めてしまうと、複数の帯水層に悪影響を及ぼす事もあります。

また、止水処理をきちんと行わないと、雨水や汚水が帯水層に流れ込むようになり、近隣の他の方が使われている井戸水を汚してしまう事もあります。

井戸の埋め戻しは、弊社のような井戸専門業者にお声がけいただきますよう、お願いいたします。

なお、日本には古来より井戸や井戸水には神様が宿っている、という考えがあります。その為、井戸を埋める際には神社より神職を招き、祭事を行うのが良いとされております。このようなご相談もお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい