昨今では日本人だけでなく外国人にも愛されている温泉ですが、その開発は簡単なものではありません。計画地に希望する温泉が存在するのかという調査、その結果を活かすための掘削技術、くみ上げる揚湯設備等、そして煩雑な手続きを必要とします。
ここでは一般的な自噴しない(自力で噴出してこない)温泉井戸の開発を、具体的な流れを含めてご説明します。
計画地を管理する自治体に、温泉開発の相談を行います。
また、自治体によって掘削可能な深さ、組み上げてよい水量、近隣の井戸の距離に対して様々な規制がありますので、それに抵触しないか徹底的に調査・確認します。
計画地の地層を調べます。地下の電気抵抗から地層を調べる電気探査を行ったり、弊社が保有している近隣の井戸・地層情報などを元に、計画地の水源の調査します。
自治体の規制、そして計画地の情報を元に、掘削位置、深度、口径、揚水設備や濾過設備などの仕様を決めます。
今後の手続きなどを相談します。
自治体に合わせた様式で、計画地の掘削を届け出ます。
届け出た掘削許可申請に対し、各自治体が温泉法に基づき、自然・環境保護や資源の観点から、問題がないか、審議を行います。一般にこの審議会は年に1~2回しか開かれないため、それに合わせて計画をたてなくてはなりません。
前述の審議会で許可が出たら、自治体に着手届を提出し、工事を開始します。掘削と並行して、自治体に提出する地質サンプルの保険や各種検査、記録を行います。掘削が終われば、自治体に完了届を提出します。
完成した温泉井戸に試験用動力装置(ポンプ)を据え付けて、井戸の能力を試験します。また組み上げた温泉の水質を鉱泉分析法に基づき分籍を行います。
温泉井戸は掘って終わりではありません。組み上げる動力装置(ポンプ)を取り付けるのにも、申請が必要です。温泉井戸の性能、自治体の規定、利用用途や量、これらを踏まえた性能の動力装置を申請します。
再び、審議会にて、申請した動力装置の是非、また、組み上げ湯量についての審議を受けます。
審議会の許可が出たら、掘削工事と同様に着手届を提出し、工事を行い、完了届を提出します。
組み上げの許可が出たら、それを温泉として使用する許可を申請します。
組み上げの許可が出たら、それを温泉として使用する許可を申請します。この許可をもって、初めて温泉を利用できるようになります。お疲れ様でした。
いかがだったでしょうか。山西サク井設備は、お客様の目的に応じた事前調査、掘削だけでなく、これらの各種申請をしっかりサポート、更に別項にあります。濾過設備の設営まで、温泉の利用開始までトータルにお引き受け致します。面倒な作業も全てまるごとお任せ下さい。