当然ではありますが、メリットの一つは水道料金を削減出来るという事です。先程述べたように、日本の水道は良質ではありますが、その分、非常に高度な浄水処理を行っているため、どうしてもお金がかかります。世界的に見れば安価な方なのですが、大量の水を使用する工場なのではコストの多くを占める要因となっています。
井戸水には、当然ですが使用料金は発生しません。勿論、汲み上げる為に電力を使用しますし、設備の維持管理にもお金は必要ですが、上水道ですべてを賄う事に比べれば大きくコストを下げる事が可能です。お客様の水の使用状況にもよりますが、数十パーセントコストを削減できる事もあります。
井戸水の事を「夏冷たく冬温かい」というのを聞かれたことのある方は多いと思います。深い帯水層から汲み上げる水は、一年を通して温度変化が殆どありません。この性質を利用して、地下水を冷却源として使用する事が可能です。
空調や、機器・製品の冷却には一般に電力を用いるしかありませんでしたが、日本は世界的にも電気料金が高く、そのコストは大きなものになりがちでした。ですが、地下水を利用する事でそれを引き下げる事が可能です。また、昨今ではヒートポンプ技術が向上した為、熱源としても利用できる場合もあります。
昨今、大規模な地震や広範囲長期間の豪雨など、日本を取り巻く気象環境は大きく変わり、危険度が増しています。先の北海道地震など深刻な被害を出す地震が繰り返し各地で起こっていますし、また、西日本豪雨など、都市機能が完全に麻痺する水害も枚挙に暇がありません。更には、首都直下、或いは南海トラフといった、巨大地震が今後数十年間に発生すると言われています。その際、現在お使いの上水道が長期間使用不能、或いは水量が制限されたら……こういった災害時、事業継続の手助けに、地下水は非常に有効です。
地球温暖化や環境汚染など、自然・環境保護の声は日増しに高くなっていく一方です。そんな情勢の中、企業が求められている環境保護・社会貢献活動として、自然に優しい地下水の利用をご検討してみてはいかがでしょうか。
いかがでしょうか。単純なコスト削減だけでなく、地下水の利用には様々な可能性、意義があります。山西サク井設備では、お客様の現状に合わせたプランをご提案いたします。まずは一度、ご相談下さい。